菅原康弘(すがわら・やすひろ)
1956年生まれ。木製建具問屋勤務の後、2008年内山硝子株式会社入社。本社営業部を経て、2011年リグラスショップ・ウチヤマのグループリーダーに就任。顧客との打合せ・積算・契約・現場管理・ポスティングと常に現場の最前線に立つ。
建具の造作からガラス切り、サッシの組み立てまで高い知識と技術を持ち、幅広い人脈を生かしてガラス+総合リフォームによる新しい業務形態の構築をめざしている。
飯島広子(いいじま・ひろこ)
旅行代理店勤務の後、2001年内山硝子株式会社入社。リグラスショップ・ウチヤマ開店時からの専任スタッフとして、受付から手配・納期調整・各種申請書類作成・HPやチラシ制作などを担当。店舗を基礎から支え続ける。外部電話に対する応対スキルの高さも、店舗の信頼度に大きく貢献している。
飯島
お店は今年でオープン14年目です。はじめは街のガラス屋さんとして営業していましたが、5年ほど前からエコガラスを大々的に宣伝して売り出すようになりました。
お客さまを待つだけでなくこちらから攻めていこう、そこで〈売り物〉になるのはやはりエコガラスだろうと考えたのです。
でも当時のお客さまからの依頼は〈ガラスが割れちゃった〉というのがほとんどで、エコガラスはまだ浸透していませんでした。
それで、まずはチラシのポスティングから始めました。
菅原
年間を通して、今でも週に最低2回はポスティングしています。多いときは1回に700枚くらい、半径2kmの範囲を自分たちで。地道ですが、一番効果がありますね。
菅原
窓の結露はもちろん、断熱、遮熱、それからここは首都高速6号線沿いなので防音も。それらをエコガラスを使って全部解決してしまう、という感じです。
窓のエコリフォームの問い合わせは、内窓が一番多いです。うちでは全部エコガラスのもの。単板ガラスや複層ガラスの内窓は使わないんですよ。「本当に予算がない」と言われても、エコガラスと複層の両方で見積を取ります。
工事した後に「結露が消えないじゃないか」となっても困るので、ちょっと高いんですがすべてエコガラスでおすすめします。
今では、エコリフォーム関連の仕事が売上の8割になりました。
菅原
墨田区はもちろん、隣接する葛飾・荒川・台東区のお客さまからご連絡をいただきますが、やはりスピーディなサービスを心がけています。電話をいただいたら即うかがって、採寸して見積を出し、その日のうちに工事をすることも珍しくありません。
飯島
安心面では、顔が見えるということですね。古くからのお客さまがおられるし、リピートしてくださるお客さまもずいぶん増えました。
割れ替え以外に「家のここをこうしたいから、ちょっと見にきてほしい」と相談してくださる方も。何かあったらまずここに聞いてみよう、と思っていただけるお店にはなってきたと思います。
菅原
昨年の9月にリニューアルしました。エコガラスのサンプルや防音体験ボックスなどはすべて可動式にして、扱いやすくしています。
飯島
素通しにしたのは、どなたにも安心して入ってきていただきたいという思いからなんです。中が見えないお店ってやっぱりこわいですよね(笑)
入らなければ、エコガラスの遮熱も防音ボックスも体験していただけませんから。
菅原
年に2回、春と秋にやっています。
店舗内はもちろん、裏のスペースも開放してメーカーさんのサンプルをいくつも置き、施工例のパネルもずらっと駐車場に展示します。一日に30組くらい、いらっしゃいますよ。
飯島
「日頃チラシで目にしていたものを、実物を見ながら説明してもらえるだろう」と期待して来てくださるようです。
近くにあるマンションの管理組合で理事長をしておられる方がいらして、建物一棟まるごとの窓リフォームにつながったこともあります。
菅原
ご夫婦で来られたんですね。ご自宅を最初にリフォームしてエコガラスの性能を体験していただき、その後マンション全戸の工事につながりました。
飯島
こういうお客さまに来ていただける可能性も、感謝祭にはありますね。
菅原
ポスティングのほかには、DMやHP、取引のある銀行さんの窓口にチラシを置かせていただくこともあります。
店舗の道路側の窓ガラスには、最新のデジタルサイネージもつけました。
それから、割れ替え等の依頼で採寸にお邪魔したときなどには、会社案内のパンフレットを必ずお渡しするようにしていますね。エコガラスの施工例を見ていただけるように。
同時に、地方自治体の助成金について必ず告知します。
墨田区の助成金はすべての窓をエコリフォームして受けられるものなので、最初はここだけと考えていたお客さまも「じゃあ全部やっちゃおうか」となって、売上も増えるんですよ(笑)
菅原
他社と相見積になったときにこの話をすると「え、ほかのところはそんなこと言わなかった」と驚く方もいます。
ホームセンターや家電量販店より若干高くても、うちで工事していただければ補助金で補えますよ、と説明して受注になることもありますね。
飯島
代理申請できるものはお手伝いさせていただいていますが、お客さまからは「他の業者さんは面倒がって、そこまでしてくれない」というお話も聞きます。
飯島
申請してダメだったことはないですね。書類作成のお手伝いやアドバイスをするのですが「細かすぎるよ」って言われたこともあります。なんだか区役所の職員みたいに思われちゃうようで(笑)
でも、責任を持ってなんとかやっています。